目次
パイプについて
パイプ「|」とは、2つのバッチコマンドを繋ぐ役割を持ったものです。「|」の左右にコマンドを書き、左のコマンドで出力された結果を右のコマンドに引き渡します。
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[結果を引き渡すコマンド] | [左の結果を受け取って処理するコマンド] |
パイプ「|」が二つのコマンド間にスペースを挟んで挿入してあります。
パイプを使った例
「dir」と「sort」コマンド
パイプを使った例で登場する最も頻出度の高いコマンドは「sort」でしょう。「dir」コマンドで取得したファイル・フォルダ名をパイプ「|」を使って「sort」コマンドに引き渡し、アルファベット順に並べ替えます。コマンドは以下のようになります。
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dir /b | sort |
以下、実行例です。
ユーザー入力の自動化
次は、パイプ「|」を使ったユーザー入力の自動化です。
通常、「del」コマンドなどで、すべてのファイルを一括削除しようとすれば、確認メッセージが表示されます(以下の図)。
この場合、ユーザーが「Y」もしくは、「N」を入力して「Enter」キーを押す必要がありますが、パイプを使えばその入力を自動化できます。
以下はパイプを使って、「Y」の入力を自動化した例です。
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echo Y | del * |
これによって、「del」コマンドでユーザー入力が求められた場合、自動で「Y」入力を送ってくれます。
以下、実行結果です。
ユーザーは何もせずとも、入力が行われています。