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バッチファイルとは
「バッチ(windowsバッチ)」とは、コマンドによってパソコンを操作するためのプログラムのことです。そのプログラムのコードをまとめてファイルに書き込んだものを「バッチファイル」と呼びます。
以下はバッチファイルプルグラムの一例です。
このようなコード書き込んだファイルをコマンドプロンプトと呼ばれる黒いターミナル画面(下図)で実行し、パソコンを自動で操作していきます。
「こんなプログラムを書くなんてバッチファイルは分かりにくくて難しい!」と思うかもしれません。通常、パソコンを操作するにはマウスを使ったクリック操作やキーボードによる文字の入力を行います。このような手動の操作は分かりやすく、視覚的であるため初めての操作でもなんとなくどうやればよいかがなんとなく分かります。
しかし、時には非常にわずらわしい一面もあります。その一例として、同じ操作を何度も行う場面です。複数のフォルダからファイル名に「メモ_」がついているものだけ収集フォルダに集めてくる作業をしなければいけない場合を考えてみましょう。手動で行うときの操作は、大体以下のような工程を踏むでしょう。
- はじめに、ファイルを探すフォルダを開きます。
- そして、その中から「メモ_」という文字が名前に付いているファイルを目で探します。
- 一つ見つけるとそれをコピーして収集フォルダを開きペーストします。
- また、探すフォルダに移ってファイルを探し…つづく
という操作を繰り返すはずです。
同じフォルダに複数の目的のファイルが多数存在しているかもしれません。また、探すフォルダが数十個あるかもしれません。こんな作業を一日中行うのは肉体的にも疲れますし、精神的にはもっと追い込まれます。
そこで、バッチファイルの登場です。バッチファイルはマウスやキーボードを使用する代わりに、プログラムコードを書いて実行することで目的の操作を行います。ファイルに上記した作業を行うプログラムコードを書き保存すれば、ダブルクリックするだけで瞬時に作業を行ってくれます。上記のような作業を行うプログラムを書く時間は長くてもせいぜい5分でしょう。このようにバッチファイルは繰り返しの単純作業を大幅に効率アップしてくれます。
バッチファイルを使う利点として人為的なミスを減らせるということもあります。ファイルを人間の目で探すと見過ごしてしまう可能性があり、すべてのファイルを収集できないかもしれません。バッチファイルであればそのようなミスを防ぐことができます。
また、一度バッチファイルを書いておくと、次に同じ作業を行うときにはそのバッチファイルを走らせるだけで済みます。つまり、様々な状況に応じたバッチファイルを作っておけば後は作業によってバッチファイルを選んでダブルクリックするだけ、ということです。
そして、パソコンの前に人がいなくても作業を行わせることもできるのです。例えば、毎日同じ時間にパソコンを起動し、バックアップを取ってから電源を切るといった操作を自動化できます。職場のパソコンで夜中にこのバックアップシステムを走らせておくといった便利な使い方ができます。もちろん、バックアップだけではなく他の決まった動作も自動で定期的に実行させることが可能です。
バッチファイルを学ぶ初めの一歩
もっとバッチファイルで何ができるのかを知りたい方は「バッチファイルでできること -コラム-」をご覧ください。本サイトでは、初心者を対象に丁寧なバッチファイル入門講座を行っています。早速、バッチファイルを学んでみたい方は「Windowsバッチファイル 入門講座」へどうぞ。