コマンド別解説

copy(ファイルのコピー)

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目次

 

ファイルをコピーする

ファイルをコピーするには、「copy」コマンドを使います

 

例えば、「file.txt」ファイルを「copy_file.txt」ファイルとしてコピーする場合は、

のようにします。以下、実行結果です。

copy(ファイルのコピー) ファイルのコピー例

 

別のフォルダから「file.txt」ファイルを、今いるフォルダにコピーするには、

とコピー元のファイルのパスから指定してやります(※「\」は「\」と置き換えて下さい)。

特に、名前を変えずにコピーするときは、コピー先のファイル名を省略できます。

 

確認なしでコピーする

「copy」コマンドでコピーを行うとき、コピー先ファイルが既に存在しているときは、以下の図のような確認画面が表示されます。

copy(ファイルのコピー) ファイルの上書き確認画面

「Yes」と入力することで、ファイルを上書きします。逆に「No」とすれば、コピーを中止します。

copy(ファイルのコピー) ファイルの上書き確認画面で「Yes」を入力

 

時には、確認無しでファイルを上書きしたいときもあります。そんなときは、「/y」オプションを使用します

これで、既にファイルが存在している場合でも、確認無しで上書き保存が行われます。

 

全てのファイルを別のフォルダにコピーする

フォルダ内のファイルを全てコピーしたい場合ワイルドカード「*」を使用します。以下はフォルダ内の全ファイルを対象にコピーを行うコマンドです。

コピー元の対象ファイルをワイルドカードを使って、すべてのファイルを対象にコピーを実行しています。コピー先は「copy」フォルダです。

 

このように全てのファイルを対象にする場合、「*.*」は省略することができ、

と書くこともできます。

 

特定のファイルのみをコピーする

例えばファイルの種類がテキストファイルのもの(拡張子が「.txt」)だけをコピーしたい場合は、ワイルドカード「*」を使用して、

とします。以下、実行例です。

copy(ファイルのコピー) テキストファイルのみをコピー

 

その他、ファイル名に「_tmp」が付いているものだけをコピーする場合は「*」を二つ使って、

という表現も良く使います。

 

ファイルを結合する

「copy」コマンドは、二つのファイルを結合したファイルを作成することもできます。結合したいファイルを「+」でつなぎ、結合後のファイル名をそのあとに指定します

 

例として、以下の内容が書かれた「file_1.txt」ファイルと「file_2.txt」ファイルがあったとします。

【file_1.txt】
copy(ファイルのコピー) copy_file_1.txt

【file_2.txt】
copy(ファイルのコピー) copy_file_2.txt

「file_1.txt」ファイルと「file_2.txt」ファイルの内容をつないで、「file_jointed.txt」というひとつのファイルにまとめるコマンドは以下のようになります。

 

出来上がったファイル「file_jointed.txt」をみると、

【file_jointed.txt】
copy(ファイルのコピー) 結合後のファイル

のように、「file_1.txt」ファイルの下に「file_2.txt」ファイルの内容が付け足されていることが分かります。

 

二つ以上のファイルに対しても結合することができ、「file_1.txt」、「file_2.txt」、「file_3.txt」の三つのファイルを結合する場合のコマンドは以下のようになります。

【file_jointed3.txt】
copy(ファイルのコピー) 結合後のファイル(三つのファイル)

 

拡張子を一括変換してコピーする

複数のファイルの拡張子を一括して変換し、コピーすることもできます。

以下は、フォルダ内のすべてのtxtファイルをdatファイルに一括変換するコマンドです。

ファイル名にワイルドカード「*」を指定することで、ファイル名はそのままにし、拡張子だけを変更することができます。

 

ここで行っている操作はコピーですので、コピー元のファイル(ここではtxtファイル)も残ります。

txtファイルを残さずにdatファイルに変更したい場合は、ファイルの名前を変更するコマンド「rename」を使用します。「rename」コマンドについては、「rename(ファイル名の変更) -コマンド別解説-」を参考にして下さい。

 

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