コマンド別解説

dir(フォルダとファイルの一覧を表示)

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目次

 

フォルダとファイルの一覧を表示する

フォルダとファイルの一覧を表示するには「dir」コマンドを使用します

現在いるフォルダ内を対象にファイル・フォルダの一覧を表示したい場合は、単に、

とします。

例として、以下のフォルダ構成のもと、

フォルダとファイルの一覧を表示 フォルダ構成(その1)

「dir」コマンドを実行すると、

フォルダとファイルの一覧を表示 dirコマンド実行結果

のようになります。

左から1,2列目には更新日と時間3列目にはファイルなのかフォルダなのか(<DIR>と表記されていればフォルダ)4列目にはサイズ(ファイルにのみ表示される)一番右の列(5行目)にはファイル・フォルダの名前が表示してあります。

また、最後の2行にはファイルとフォルダ(ディレクトリ)の数や使用容量・空容量などが表示されます。

 

一覧を表示したい対象のフォルダを指定する場合は、「dir」コマンドの右にフォルダ名を指定します。

「folder」フォルダ内を対象とする場合は、

とします。以下、実行結果です。

フォルダとファイルの一覧を表示 対象コマンドへdirコマンドを実行

 

シンプルに名前だけ表示する

前節で示したように「dir」コマンドはデフォルトで色々な情報が表示されますが、シンプルに名前だけを表示させることもできます。

/w」オプションを指定すると、

フォルダとファイルの一覧を表示 シンプルに名前だけを表示(横並び)

のように、ファイル名・フォルダ名が横に並んだ一覧表示になります。フォルダは[ ]で囲まれて表示されます。

 

また、「/b」オプションを指定して実行した結果を以下に示します。

フォルダとファイルの一覧を表示 シンプルに名前だけを表示(縦並び)

ファイル名・フォルダ名のみが縦に並んだもっともシンプルな表示が可能です。

 

指定した種類のファイルだけを表示する

txtファイルのみを表示させたいときは、ワイルドカード「*」を使用して、

とします。

以下は「/b」オプションを指定して、txtファイルをのみを表示させたときの実行例です。

フォルダとファイルの一覧を表示 txtファイルのみを表示

 

フォルダだけを表示する

フォルダのみを対象にしたい場合は、「/a」オプションに「:d」を指定して、

とします。

以下は「/b」オプション(シンプル表示)と併用して、フォルダのみを表示させたときの結果です。

フォルダとファイルの一覧を表示 フォルダのみを表示

ファイルが表示対象外になっていることが分かります。

 

表示の並びを変える

フォルダ内が以下のような構成になっていたとして、

フォルダとファイルの一覧を表示 フォルダ構成(その2)

既に説明したコマンド、

を実行すると、以下の並びで結果が表示されます。

フォルダとファイルの一覧を表示 dirコマンドのデフォルトの並び

これは、ファイル名の「アルファベット順」「数字の若い順」になっています。

 

これをファイルのサイズ順に並び替えるには、「/o」オプションに「:s」を指定します。以下にコマンド実行例を示します。

実行すると、

フォルダとファイルの一覧を表示 ファイルのサイズ順に並び替え

となりサイズの大きい順に並び替えられました。

逆に、サイズの小さい順にするには、

と「-」を付けます。以下、実行結果です。

フォルダとファイルの一覧を表示 降順に並び替え

 

「:s」の他に表示の並び順を変更するオプションとして、以下のような指定が可能です。

:s サイズ順
:n 名前順(デフォルト)
:e 拡張子順(アルファベット+数字の若い順)
:d 日時順(昇順)
:g フォルダ・ファイル順

全てに「-」(降順)が使用できます。

 

フォルダ内のサブフォルダも表示対象とする

「/s」オプションを指定すると、現在いるフォルダだけでなくそのサブフォルダまで含めたファイルまで検索対象となります

以下のようなフォルダ構成を考えましょう。

file1.txt
file2.txt
file3.txt
subfolder(フォルダ)
  ∟file1.dat
  ∟file2.dat
  ∟file3.dat
  ∟subsubfolder(フォルダ)

 

このフォルダで、以下のコマンドを実行します。

以下、結果です。

フォルダとファイルの一覧を表示 サブフォルダも対象とした表示

現在いるフォルダ、サブフォルダ、サブサブフォルダに対してそれぞれファイル・フォルダの情報が表示されました。

 

少し見づらいので、「/b」オプションを加えて実行してみます。

以下、実行結果です。

フォルダとファイルの一覧を表示 サブフォルダも対象とした表示(bオプション)

こちらは、全てのファイル・フォルダについて絶対パスで表示されています。

 

日時の表示を「作成時間」「最終アクセス時間」「最終更新時間」に変更する

「/t:?」オプションは対象ファイル・フォルダの時間表示が変更できます。「?」には、

c 作成日時
a 最終アクセス日時
w 最終更新日時

が指定でき、例えば「file.txt」ファイルを対象に最終更新日時を表示するには、

とします。

表示された日時は最後にファイルを更新した時刻となっています。

フォルダとファイルの一覧を表示 最終更新日時を表示

 

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