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「fc」コマンドの使い方
二つのファイルに書かれてある内容を比較するには、「fc」コマンドを使います。
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fc [比較したいファイル(その1)] [比較したいファイル(その2)] |
「fc」コマンドの後に、比較したいファイル二つをスペース区切りで二つ並べます。
以下の内容の二つのファイル(「file_1.txt」と「file_2.txt」)があるとします。
【file_1.txt】
【file_2.txt】
二つのファイル内容は3行目の文章と、最後の著者名が違います。著者名は「ide」と「IDE」というように大文字と小文字の違いです。
以下、「fc」コマンドで「file_1.txt」ファイルと「file_2.txt」ファイルを比較します。
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fc file_1.txt file_2.txt |
実行結果は、
のようになります。
違いがある行が、前後1行ずつを含めて表示さています。表示されている行の真ん中の行にファイル間の違いがあるということです。
大文字と小文字を区別しない
前節の比較結果から分かるように、「fc」コマンドでの比較は大文字と小文字を区別していることが分かります。
ときには、大文字と小文字の違いは、違いがないとして比較したいときもあるかもしれません。そのときは、オプション「/c」を指定して大文字と小文字の区別をしない指示を出します。
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fc /c file_1.txt file_2.txt |
実行結果は以下のようになります。
最後の著者名の違い(「ide」と「IDE」)が出力されずに、大文字と小文字を区別しないで比較されていることが分かります。
比較結果に行番号をつけて表示する
「/n」オプションを指定すると、比較結果に行番号を付けて出力することができます。これは、行数の多い巨大なファイルを比較するときに、どの辺りに違いがあるかを知りたいときに便利です。
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fc /n file_1.txt file_2.txt |
行の内容の左側に行番号が表示されているのが分かります。
ちなみに、バッチファイルには「fc」コマンドの他に「comp」コマンドというもう一つのファイル比較コマンドがあります。「fc」コマンドが行単位の比較を行うのに対して、「comp」コマンドは文字単位で詳細な比較を行うコマンドです。詳しくは、「comp(ファイルの比較) -コマンド別解説-」をご覧下さい。