コマンド別解説

more(ファイルの内容を表示する)

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目次

 

「more」コマンドの使い方

「more」はファイルの内容をみるコマンドです。「more」コマンドの後にスペースを挟んで、内容を見たいファイル名を指定します。

 

中身が以下のようなファイル(「file.txt」ファイル)があったとします。

【file.txt】
more(ファイル内容を表示) 表示対象のファイル内容

この中身をコマンドプロンプト上に表示するには、

とします。

実行結果は以下のように、ファイル内容が上から表示できる分だけが出力されます。

more(ファイル内容を表示) moreコマンドの使い方

上の例のように一度に全ての内容が表示できなかった場合、最下行に表示対象であるファイル内容の何%が表示されているかが示されます「– More (83%) –」。

続きを見るには「スペースキー」を押すことで先へ進むことができます。

また、「スペースキー」は1ページ進める指示ですが、その他にも以下のキーが利用できます。

Enter 1行ずつ進める
p+数字を入力 [数字]の行だけ進める
s+数字を入力 [数字]の行だけ飛ばして進める
q 表示を終了する

内容の確認にはほとんどの場合、「スペースキー」だけで事足りるでしょう。

 

複数ファイルの内容をみる

複数のファイル内容を連続して見る場合には、スペース区切りで複数ファイルを指定します。

 

以下は、「file.txt」、「file2.txt」、「file3.txt」の三つのファイルを連続して内容を確認します。

それぞれのファイルが、

【file1.txt】
more(ファイル内容を表示) file1.txtの内容

【file2.txt】
more(ファイル内容を表示) file2.txtの内容

【file3.txt】
more(ファイル内容を表示) file3.txtの内容

である場合の実行例を以下に示します。

more(ファイル内容を表示) 複数ファイルの内容を連続して確認する

一つのファイル内容の表示が終わると、その下から次のファイルの内容が表示されます。

この場合も、「スペースキー」でファイルの表示を進めることができます。

 

連続した空行を1行扱いにして表示する

「/s」オプションを使うと、連続した空行を1行扱いにして余分な空白を除くことができます。これによって、1画面内により多くのファイル内容が表示できるようになります。

以下が実行結果です。

more(ファイル内容を表示) 連続した複数の空行を一つの空行にして出力

以下に「/s」オプションを指定していない場合を示します。上図と比較してみて下さい。

more(ファイル内容を表示) ファイル内容をそのまま表示

「/s」オプションを付けた方は、二行以上連続した空行が一行に短縮されています。それによって、1画面に表示される内容の割合(「– More (??%) –」)が大きくなっています。

 

途中の行から表示する

「+[数字]」オプションは[数字]で指定した行以降の表示になります。

 

「file.txt」ファイルの内容を10行目から表示したい場合には、

となります。

以下、実行結果です。

more(ファイル内容を表示) ファイル内容を指定の行から表示

ファイルの途中から表示されているのが分かります。

 

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