コマンド別解説

set(変数の設定・計算・ユーザーからの入力情報の取得)

>>setのオプション簡易解説へ

目次

 

変数の設定

「set」コマンドには様々な機能がありますが、最も使用頻度が高いのは変数の設定です。

変数の設定方法は、「set」コマンドのに続いて、「[変数名]=[代入したい文字列]」を書きます。

これで、[変数名]に[代入したい文字列]が格納されます。

 

以下の例では、変数「yahoo」に文字列「ヤッホー!」を入れています。

 

この変数の中身を参照したいときは、変数を「%」で囲みます。

%[変数名]%

 

以下のバッチファイル(set_hensu.bat)は変数「yahoo」の中身をコマンドプロンプトへ出力しています。

以下、実行結果です。

set(変数の設定・計算・ユーザーからの入力情報の取得) 変数の設定と参照

 

四則演算

「set」コマンドは簡単な計算を行うためにも使用されます。簡単な演算とは整数の足し算・引き算・掛け算・割り算・余りの計算のことです。

計算を行うときは、「/a」オプションを指定して下さい。

計算式で使える演算子は以下の5つです。

+ 足し算
引き算
* 掛け算
/ 割り算
%% 割り算の余り(※「%」は2つ必要であることに注意)

 

以下のバッチファイル(set_calc.bat)に「set」コマンドを使った計算例を示します。

 

以下、実行結果です。

set(変数の設定・計算・ユーザーからの入力情報の取得) 「set /a」コマンドを使った計算例

 

「set」コマンドでの計算の詳しい解説は、「バッチファイル内で計算を行う -やりたいことから検索-」をご覧下さい。

 

ユーザーからの入力情報の取得

ユーザーからの入力情報を「set」コマンドで取得するには、「/p」オプションを使います

「/p」オプションを使うと「set」コマンドの働きが大きく変化します。「=」の左辺には従来通り「変数」を指定しますが、右辺には変数に入れたい文字列ではなく、このコマンドが実行される際にコマンドプロンプト上に表示されるメッセージを記入することに注意して下さい。

 

以下、使用例(set_user_input.bat)を示します。

4行目、7行目で身長、体重の情報をユーザーに求めています。ユーザーがここで入力した数値は、変数「height」と「wight」にそれぞれ入り、10行目以下でBMIと適正体重の計算に使用されます。

 

以下、実行して身長・体重を入力してみた結果です。

set(変数の設定・計算・ユーザーからの入力情報の取得) ユーザーからの入力情報を変数に代入する

 

Windowsバッチファイル初心者へ向けた入門書を作成しました


Windowsバッチファイル初心者の方へ向けた入門書(PDF)を作成しました。


・初めてWindowsバッチファイルを勉強してみようと思っている方

・使ったことはあるが一から基礎を学び直したい方


へ向けて丁寧な解説を行っています。


「全くプログラムを知らない方でも、この入門書を読んだ後には、Windowsバッチファイルの中級者レベルになれるように」をコンセプトに執筆したものです。


この本を読めば、バッチファイルを使ったファイルやフォルダの操作に関しては一通りのことができるようになります。そうなればもう十分中級者と呼べるレベルですので、あとは自分のやりたいことを実現しようとする中で徐々に知識を蓄えていくだけですぐに上級者へなれるでしょう。


詳しくみる

関連ページ

コメントを残す