コマンド別解説

rem(コメントアウト)

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目次

 

「rem」コマンドを使ったコメントアウト

バッチファイルでは、ある行をコメントアウトしたい場合はその行の先頭に「rem」を付けます

以下はコメントアウトの例です。

これで、「echo この行…」は実行されなくなります。

「rem」の直後には必ずスペースを入れるようにしましょう。

 

コロン「:」を使ったコメントアウト

コメントアウトの別の方法として、コロン「:」を行の先頭に置く方法もあります

以下はその例です。

コロン「:」を使用する場合は、「:」の後にスペースを含めなくても機能します。

ただし、バッチプログラムにおける正式なコメントアウトは「rem」です。「:」を使ってうまくいかない場合は「rem」に変更して試して下さい

 

コメントアウトはどのようなとき使用するのか

コメントアウトの用途は大きく分けて以下の二つの分かれます。

  • バッチファイルのプログラムのメモを書きとめておきたいとき
  • バッチファイルのプログラム確認段階で、一時的に特定の行を実行したくないとき

です。

1つ目の「プログラムのメモを書きとめておきたいとき」の使用例を以下に示します。

3行目および6行目に「rem」コマンドを使ってコメントアウトした行を記述しています。その行では、直後のコマンドの簡単な説明を記述しています。このように、後でプログラムを見返したときに直ぐに内容が分かるようコメントアウトを使って注釈を加えておくと便利です

 

2つ目の「プログラム確認段階で一時的に特定の行を実行したくないとき」の使用例を以下に示します。

途中のプログラムコードは省略しています。最後の一行に「rem」コマンドを使用しており、この最後の行は元々プログラムの最後に一時的に使用したファイル「temporary.txt」を削除している行でした。

しかし、最終的には必要ないファイルでもプログラム作成途中では中身を確認したい場合があります。そんな時に、その行を一時的に実行しないためコメントアウト「rem」を使い、完成したら「rem」コマンドを除くということをよく行います。

 

コメントアウトについては「第12章 コメントアウトを使ってメモを取る」でも詳しい説明を行っていますので参考にして下さい。

 

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