windowsバッチファイルの入門講義内容を紹介します。
windowsバッチファイルを扱うためのパソコンの環境設定から始まり、実際にバッチファイルを作って実行するところまで丁寧な解説を行っています。
windowsバッチファイルについて、まったくの未経験者から少しは使ったことがある初心者の方を対象としています。
「習うより、慣れろ」がコンセプトであり、実際に仕事などで使えるバッチファイルを作りながら基礎を学んでいく講座形式となっています。
目指すは中級者です。
では、はじめていきましょう!以下に、本講義の内容を紹介します。
第1章 バッチファイルを使う環境を整える
まず、windowsバッチファイルをより効率的に使うためのパソコン環境を整えていきます。また、バッチファイルを作成して実行するまでの一連の流れを学びます。バッチファイルを使用するのにインストールなどは必要なくwindowsユーザーであれば必ず使えますので、まずはバッチファイルがどのようなもので、どのように使うのかを体験しましょう。
第2章 ファイル比較バッチを作成する(前編)
ファイルを比較するバッチファイルを作っていきます。その中で、コマンドとオプションの使い方を学んでいきます。第1章で学んだバッチファイル作成から実行までを実践で学びます。第3章で完成するファイル比較バッチは実際の業務などでも有用なものです。完成したら是非、普段の作業に役立てて下さい。
>>入門講義【第2章】 ファイル比較バッチを作成する(前編)
第3章 ファイル比較バッチを作成する(後編)
ファイル比較バッチを改良していく過程で、ユーザーから情報を引き渡すための重要な要素であるプレースホルダーを利用し、逐一、バッチのプログラム内容を変更しなくてよいようにする方法を学びます。また、バッチファイルにファイルをドラッグ&ドロップすることで実行する方法も紹介します。バッチファイルの実行方法には様々なものがあります。
>>入門講義【第3章】 ファイル比較バッチを作成する(後半)
第4章 特定のファイルをコピーして集める
「copy」コマンドでファイルをコピーする方法、特定のフォルダをまとめて指定するために使用するワイルドカード「*」の使い方を学びます。ワイルドカードはバッチファイルを使用する上で非常に利用頻度が高く、便利です。これを使用することで一気に大量のファイルやフォルダを扱えるようになり、バッチファイルの有用性を実感できるはずです。ワイルドカードを覚えれば、作業効率が格段に向上するでしょう。
第5章 変数と簡単な演算
「set」コマンドを用いて、中身を自由に変えることができる「変数」という概念について学びます。また、「set」コマンドを使うと簡単な計算ができるようになることも学びます。「set」コマンドによる変数の設定は、少し長いプログラムを作成するときに必要になります。
第6章 ファイル名に日付を加える
変数「date」および「time」には現在の日付と時刻が入っており、その文字列から必要部分だけを抜き出す方法、およびファイル名の前に日付を加える方法を紹介します。すなわち、この章のメインは文字列の切り出しや結合などの文字列操作です。自由に文字列を操作できれば、ファイル名やフォルダ名に自動で任意の名前を付けることができるようになります。
第7章 ユーザが処理を選べるようにする
「set」コマンドに「/p」オプションを指定することでユーザーからの入力を受け付け、また「if」文によってプログラムの処理を分岐することでユーザの指示によって一つのバッチで処理を変化させることができることを学びます。前章までは一度プログラムを作ると、同じ動作しか行えませんでした。しかし、ユーザーからの入力で対話的にバッチファイルを作ることにより、同じプログラムで複数の操作を行うようにできます。
第8章 ファイル名に日付を加える(改良編)
「for」コマンドを使ってループ処理することで、複数のファイルやフォルダを一括して扱う方法を学びます。「for」コマンドのオプションとして、指定回数だけループを行う「/l」やフォルダを対象にする「/d」、またオプション無しの使い方を解説しています。「for」コマンドを使えるかどうかが初級者と中級者の境界線になるでしょう。
第9章 ファイル内の文字列を置換
第8章に続いて、「for」コマンドを機能を解説しています。「taken」および「delims」オプションで文字の分割を行う方法や、ファイル内容を操作するための「/f」コマンドを利用して特定文字列を置換する方法を例として挙げています。ここまでの「for」コマンドを使えるようになれば、初級者卒業!中級者の仲間入りです。ファイル操作は普段の作業でも頻繁に行うことが多いため、非常に役に立つコマンドです。
第10章 ラベルでプログラムをまとめる
「go to」コマンドで任意の行に処理を飛ばす方法、ラベル機能を使ってプログラムをまとめておき必要なときに呼び出すような関数化についても学びます。関数化を使うことで同じ処理を二度書く必要が無くなり、効率的なバッチプログラムの作成が行えるようになります。少し大規模なプログラムは関数化を使用してより効率的で見やすくするとよいでしょう。
第11章 ファイル名を一括変換する
ファイルの拡張子や名前が共通した部分を一括して変換するバッチファイルを作成します。大量のファイルの名前を変更することは、手動で行うと相当な時間を要する作業ですが、このバッチを使用すれば100ファイルでも1000ファイルでも一瞬で完了することができるようになります。ファイル名の一括変換はバッチファイルのもっとも得意とすることの一つです。
第12章 コメントアウトを使ってメモを取る
コメントアウトを使ってプログラムの内容のメモを取っていくことを覚えましょう。複雑なプログラムはメモをコード上に残しておくことで何をどこに書いているか分かり見直すときの助けになります。また、一時的に無効にしたいコマンドにもコメントアウトを適用すれば、コマンドをイチイチ消す必要がなくなり手間が省けます。プログラムの動作には関係のないものですが、バッチプログラム作成時には必須の機能です。
第13章 夜中に自動でバックアップを取る
ここでは、夜中に自動でバックアップを取る方法を解説します。夜中にパソコンが勝手に立ち上がり、バックアップを取った後に自動でシャットダウンして終了するシステムを構築します。難しい操作に聞こえるかも知れませんが、使用するバッチコマンドは一行で十分であり、後はパソコンの設定ですので簡単に実現することができます。自分がいないときに勝手にバックアップを取ってくれるのは非常にありがたいです。また、バックアップ以外の操作にも応用できるので、自分のやりたい作業を自動化しましょう。
第14章 バッチファイル内でバッチファイルを呼び出す
バッチファイル内でさらに別のバッチファイルを呼び出す方法を紹介します。プログラムが大規模になってくるとプログラム内でさらにプログラムを呼び出したい場合があり、大規模なプログラムを作る場合は必須の機能です。
>>入門講義【第14章】 バッチファイル内でバッチファイルを呼び出す
第15章 いろんなフォルダからファイルを集める
windowsバッチファイル入門講義最後の章です。いろいろなフォルダからファイルを集めるプログラムを作ります。例えば、ファイル名の頭に「2017」と付いているファイルを複数のフォルダからすべて一つのフォルダに集めてきます。かなり実用的なプログラムですので是非使ってみて下さい。
>>入門講義【第15章】 いろんなフォルダからファイルを集める
ここまでの受講が完了したあなたはもう大抵のことができるようになっています!後は、自分で作りたいプログラムを作っていく中でさらにプログラミング力が向上していくでしょう。
それでは、初めの講義を始めていきましょう!
>>入門講義【第3章】 ファイル比較バッチを作成する(後半)
↑のリンクが第2章になっています。