バッチファイル入門講義

入門講義【第2章】 ファイル比較バッチの作成(前編)

前章ではバッチファイルを使用するために、パソコンの環境を整えました。ここからは実際に役に立つバッチファイルを作成していきます。

本章は2つのファイルを比較して相違点があれば、その結果をファイルに書き出すバッチファイルを作っていきます。2つのファイルを比較したいが、人間の目で確認するにはボリュームがあり過ぎるときに使用すると便利です。

では、はじめましょう。

第2章 第2章の内容

その他の関連しそうな記事

 

ファイル比較バッチファイルを作成

前章で作った「第1章」フォルダと同じ場所に「第2章」というフォルダを作りましょう。前章に従っていれば、デスクトップの「バッチ練習」というフォルダ内になるはずです。

フォルダ中に入り、「右クリック」から「新規作成」の「テキストドキュメント」を選択し、空のファイルを作ります。名前を「file_compare.bat」に変更して下さい。

拡張子(ここでは「.bat」の部分)は表示されている設定になってますか?設定がまだの人は「入門講義【第1章】 バッチファイルを使う環境を整える」をご覧下さい。

第2章 ファイル比較バッチの作成

 

次に、「file_compare.bat」を「右クリック」の「編集」で開きます。メモ帳が立ち上がったと思いますので、そこに以下のコマンドを記述します。

第2章 ファイルを比較するコマンド

「fc」というコマンドを使って「file1.txt」と「file2.txt」のファイル内容を比較しています。これでバッチファイルは完成です。

 

続いて、比較対象となる2つのファイル(「file1.txt」と「file2.txt」)を準備しましょう。「file_compare.bat」と同じ場所に新しいファイルを作ります。名前は「file1.txt」にして下さい。

この中に、

と書き込んだら、保存して閉じます。

同様に「file2.txt」も作り、

と書き込んで保存します。

3行目の「ケーキ」と「プリン」の部分が違っていますね。

第2章 比較する二つのファイルを作成

以上で準備完了です。

 

バッチファイルの実行と結果の確認

さあ、実行してみましょう。

「第1章」のフォルダに入っているコマンドプロンプトを、今回作った「第2章」のフォルダの下にコピーして開きます。

第2章 コマンドプロンプトをコピーする

 

コマンドプロンプトを開いて、

と打ち込み、「Enter」を押します。すると以下のように表示されるはずです。

第2章 ファイル比較バッチの実行

比較したファイルの内の「しかし、ケーキは嫌いだ」および「しかし、プリンは嫌いだ」が表示されています。これは「この行に二つのファイル間で違いがあります」ということを伝えています。

「わたしはコーヒーが好きだ。」の部分は2つのファイル間で一致しているので、出力されません。

 

バッチファイルのオプション

さらに、プログラムを改良していきます。

この例のように、数行のファイル同士を比較する場合では、一目でファイル内容全体を見ることが出来ます。しかし、膨大な行に渡って文章が記述してあるファイルを扱う場合、ファイル間の違いが何行目にあるのかを知れたほうが便利です。

そんなときは、「fc」コマンドのオプションである「/n」を付けましょう。「file_compare.bat」の中を以下のように変更して下さい。

ちなみに、コマンドプロンプトのコマンドやオプションは大文字と小文字を区別しません。どちらで書いても同じ動作をします。

 

実行してみると、以下のように表示が変わったと思います。

第2章 ファイル比較バッチをオプションを付けて実行

各行の左に行番号が表示されるようになりました。これで、大きなファイルを比較する場合でも、その違いがどの行にあるか分かるようになります。

バッチファイルで使用するほとんどのコマンドには、オプションがあります。オプションはこのようにコマンドに続いてスペースを挟んで「/?」と記述します。「fc」コマンドのオプションは「/n」の他にも色々あるので、興味のある方は調べてみてください。「fc(ファイルの比較) -コマンド別解説-」に詳しい解説を載せています。

 

第2章のまとめ

本章では、「fc」コマンドを使って二つのファイルを比較できることコマンドにはオプションがあることを学びました。

【入門講義 第2章のまとめ】

  • その1 「fc」は二つのファイルを比較するコマンド
  • その2 コマンドはオプションを付けることで、細かい変更ができる

なにか不明な点やうまくいかない場合は、「お問い合わせフォーム」からお気軽にお問い合わせ下さい。

 

今回でファイルを比較するバッチファイルは一応完成しましたが、このままではまだ不便です。例えば、別の二つのファイルを比較したい場合に何度もバッチファイルを開き、その中の「file1.txt」と「file2.txt」の部分を書き換えなければいけません。

そこで、次章ではこのファイル比較バッチをもっと便利にするために改良を加えていきます。最後には普段の作業で使いたくなるファイル比較用のバッチファイルが出来上がるはずです。

第3章 ファイル比較バッチの作成(後編)

Windowsバッチファイル初心者へ向けた入門書を作成しました


Windowsバッチファイル初心者の方へ向けた入門書(PDF)を作成しました。


・初めてWindowsバッチファイルを勉強してみようと思っている方

・使ったことはあるが一から基礎を学び直したい方


へ向けて丁寧な解説を行っています。


「全くプログラムを知らない方でも、この入門書を読んだ後には、Windowsバッチファイルの中級者レベルになれるように」をコンセプトに執筆したものです。


この本を読めば、バッチファイルを使ったファイルやフォルダの操作に関しては一通りのことができるようになります。そうなればもう十分中級者と呼べるレベルですので、あとは自分のやりたいことを実現しようとする中で徐々に知識を蓄えていくだけですぐに上級者へなれるでしょう。


詳しくみる

関連ページ

コメントを残す