バッチファイル入門講義

入門講義【第4章】 特定のファイルをコピーして集める

 

本章では特定のファイルをコピーして集めるバッチファイルを作っていきましょう。

例えば、あるフォルダの中にたくさんのファイルがあったとして、その中から拡張子が「.txt」のものだけを取ってくる、といった操作をバッチファイルで可能にします。

第4章 第4章の内容

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「copy」コマンドを使ったバッチファイル

このような操作のキーとなるのがファイルをコピーする「copy」コマンドです。

早速、「copy」を使ったバッチファイルを作っていきます。前回までと同様に「第4章」のフォルダを作り、その中にバッチファイルを作成します。

その前に下準備をしましょう。コピー元となるサンプルファイルを作ります。「第4章」フォルダの中に「files」というフォルダを作り、さらにこの中に以下の4つの空ファイルを作ってください。

test_1.txt
test_2.txt
test_1.dat
test_2.dat

拡張子が「.txt」と「.dat」の二種類あることに注意して下さい。

 

続いて、コピー先のフォルダとして、「copies」フォルダも作ります。

第4章 サンプルファイルを用意する

これで準備が整ったので「file_copy.bat」を作成し編集します。

と入力して下さい。(※「\」は「\」記号に置き換えてください。)

「copy」はファイルをコピーするコマンドです。「copy」の右にはスペースを挟んで、「コピー元ファイル」、「コピー先フォルダ」の順で指定します

ここでは、「files\test_1.txt」がコピー元となるファイルであり、「copies\」がコピー先のフォルダです。できたら保存して閉じます。

このバッチファイルをコマンドプロンプトで実行してみてください。実行後、「copies」フォルダの下に「test_1.txt」がコピーされているのが確認できると思います。

 

ときには名前を変更して、コピーしたい場合があります。そんなときは、コピー先の名前を指定してやれば、任意の名前で保存できます。

「file_copy.bat」をコピーして、名前を「file_copy_2.bat」として下さい。「file_copy_2.bat」を次のように編集します。

「test_1.txt」を「test_100.txt」という名前で保存するプログラムです。実行後、「copies」フォルダの下に「test_100.txt」がコピーされているのが確認できると思います。

 

ここまで色々なファイルやフォルダを作ってきましたが、現在のフォルダ・ファイル構成は下の図になっているはずです。

第4章 ここまでのファイル構成

 

拡張子が「.txt」のファイルだけをコピーする

続いて応用編として、拡張子が「.txt」のファイルだけををまとめてコピーするプログラムに変更します。

「file_copy.bat」をコピーして、「file_copy_wc.bat」を作成して下さい。これを以下のように編集します。

実行結果が分かりやすいように「copies」の中にあるすべてのファイルを削除してから実行します。実行後、「copies」フォルダの下に「test_1.txt」と「test_2.txt」がコピーされているのが確認できると思います。

ここで注目して欲しいのがワイルドカード「*」です。これは、この「*」の部分には何が入ってもいいことを意味します。コピー元である「files」フォルダの下には、

test_1.txt
test_2.txt
test_1.dat
test_2.dat

の4つのファイルがありますが、「*」の部分に「test_1」と「test_2」が入って「test_1.txt」と「test_2.txt」がコピーの対象になったというわけです。一方「.dat」ファイルは「*」の中に何が入っても一致しないため、コピー対象とはなりませんでした。このワイルドカード「*」は非常によく使うので必ず覚えましょう。

 

今度は、ファイル名に「_1」が付いたものだけをコピーしたい場合はどうすればよいでしょうか。この場合はワイルドカード「*」を二回使用して、

のように書きます。拡張子の部分にも「*」を使用することで、どんな拡張子でもよいことを示しています。これを実行すると、「test_1.txt」と「test_1.dat」がコピーされます。

 

第4章のまとめ

本章では、ファイルのコピーには「copy」コマンドを使用すること。そして、ある特定の複数ファイルをコピーするときは、ワイルドカード「*」をうまく利用すると便利であること、を学びました。

【入門講義 第4章のまとめ】

  • その1 ファイルのコピーには「copy」コマンドを使用する
  • その2 ある特定の複数ファイルをコピーするときはワイルドカードを利用すると便利

なにか不明な点やうまくいかない場合は、「お問い合わせフォーム」からお気軽にお問い合わせ下さい。

次章は、変数の設定とバッチファイル内での簡単な計算方法を学びます。

第5章 変数と簡単な演算

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