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ファイルをメモ帳で開いて編集を促す
バッチファイルの実行中、途中でユーザーにファイルを編集させたいことがあるかもしれません。
そんな時は、
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call notepad.exe [ファイル名] |
とすれば、[ファイル名]で指定したファイルをメモ帳で開いてくれます。
以下に、バッチ実行中にメモ帳を開くバッチファイルの例(open_file_with_memocho.bat)を示します。
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@echo off rem 対象ファイル名を変数「file」に代入 set file=set_parameter.txt rem 変更前のファイルを表示 more %file% rem メッセージとメモ帳の起動 echo ファイルを編集して下さい。 call notepad.exe %file% rem 変更後のファイルを表示 more %file% |
4行目で変数「file」に編集対象となるファイル名(ここでは、「set_parameter.txt」)を代入しています。このファイルがバッチファイル実行中にメモ帳で開かれます。初期の「set_parameter.txt」は以下の通りです。
7行目で初期の「set_parameter.txt」ファイルの内容を出力し、11行目でこのファイルをメモ帳で開いています。
注意するのは、「call」コマンドで「notepad.exe」を実行していることです。実行ファイル(exeファイル)を実行するコマンドに「start」コマンドもありますが、ここではユーザーによるファイルの編集が終わるのを待ちたいため適していません。
「call」と「start」コマンドの違いについては「exeファイル(実行ファイル)をバッチファイルから実行する -やりたいことから検索-」をご覧下さい。
最後の行で、編集後の「set_parameter.txt」ファイルの内容を出力しています。
実行してみましょう。現在の「set_parameter.txt」ファイルの中身が表示されて、メモ帳が立ち上がります。
中身を編集し保存して閉じると、プログラムの続きが実行されます。コマンドプロンプトに出力されている「set_parameter.txt」ファイルの内容を見ると、バッチファイル実行の途中で編集したことで内容がちゃんと変更されていることが分かります。
以下、実行結果です。
ここでは、メモ帳による編集を例にしましたが、もちろんメモ帳ではなく他のエディターでも同様の操作が可能です。その場合は、メモ帳の起動コマンド「notepad.exe」を他のエディターのコマンドに変更します。起動コマンドを調べる方法は「様々なアプリケーションを立ち上げる -やりたいことから検索-」で紹介しています。