ファイルへ出力する

目次

• ファイルに書き込む
• ファイルに追記する

ファイルに書き込む

ファイルにコマンドからの出力を書き込むには、「>」コマンドを使います。

使い方は、「>」の左側に出力したい文字列を表示するコマンドを書き、右側に出力するファイル名を指定します。

例として、フォルダ構成を表示する「dir」コマンドを使って、出力内容を「file_list.txt」へ書き出してみましょう。

コマンドは以下のようになります。

「dir」コマンドには「/b」オプションを付けて、シンプルなファイル一覧を出力しています。詳しくは、「dir（ファイル・フォルダ一覧を表示する） -コマンド別解説-」を参照して下さい。

以下、上記のコマンド実行後に得られたファイル（file_list.txt）を示します。

続けて、違うコマンドで同じファイル（file_list.txt）に出力してみます。今度は、「echo」コマンドを使って、

とします。「yahoo」という文字列をファイルに書き込みました。

実行後のファイルをチェックすると、前の出力結果は消え、ファイルが上書きされています（下図）。

この「上書き」されるということが重要です。ここが、次節で登場するもう一つのファイル出力コマンド「>>」と異なる点になります。

ファイルに追記する

ファイル出力のコマンドでもう一つ、「>>」があります。

使用方法は、「>」の場合と同様です。

ただし、「>>」はファイルへ追記するコマンドになります。

前節で、実行した2回のコマンドを連続して実行して下さい（※その前に「file_list.txt」があれば削除しておきます）。ただし、「>」の代わりに「>>」を使います。

実行後、「file_list.txt」ファイルの中を確認します（下図）。

今度は、1度目の出力「フォルダ構成」が消えずに、その下に2度目の出力結果「yahoo」が書き加えられています。

このように、「>>」は既存ファイルを消さずに、追加記入するコマンドです。

以上、ファイル出力には2つコマンドが存在しますが、状況に応じて適切な方を使用しましょう。この違いについては、「「>」と「>>」の違い -コラム-」で詳しく解説しています。