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「dir」コマンドを使用してファイルを日付順に並べる
まずは「dir」コマンドを使用して、ある日付以降に更新したファイルを見つける方法です。
そのやり方はシンプルで、「dir」コマンドのオプション「/o:s」を指定してファイルを日付順に並べ、目で見て日付を確認するといったものです。
例として、4つPDFファイルを対象にします。4つ程度であれば、以下のエクスプローラーの「更新日時」から一目で確認できますが、ここでは簡単のため少ないファイル数で解説します。
以下は「dir」コマンドによって4つのPDFファイルをコマンドプロンプト上に表示させたものです。
上記で表示したファイル名の一番左の列が日付です。今は、バラバラに並んでいることが確認できます。
以下のコマンドを実行して、これを日付順に並べます。
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dir /o:s *.pdf |
これで、ファイル更新日時が新しいものから並べ変えられました。
以下、実行結果画面です。
更新日付が新しいものが上から順に並ぶようになりました。
後は、もし2015年1月以降に更新したファイルを知りたいなら、左の更新日付を見てそれより上にあるファイルが全て対象のファイルになります。上3つが対象のファイルですね。
「xcopy」コマンドを使用して指定した日付以降のファイルを表示させる
続いて、「xcopy」コマンドを使用する方法です。本来、「xcopy」はコピーを行うコマンドですが、コピー機能を除くオプションを使うことでファイルの確認だけを行えるようになります。
また、「dir」コマンドでは、全てのファイルを表示しましたが、「xcopy」コマンドを使う方法では対象ファイルだけを表示することができます。
それには、「/d:月-日-年」オプションを使用します。この「年月日」に指定した日付より更新日時が新しいものを対象にコピーを行うというオプションです。
以下にコマンドを示します。
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xcopy /l /d:1-1-2000 .\*.pdf ..\ |
「\」は「\」に置き換えて下さい。
今いるフォルダ内に存在するpdfファイルについて、「/d」オプションを用いて2000年1月1日以降に更新されたファイルを表示しています。年月日の順番に注意してください、「/d:月-日-年」です。
「/l」オプションはコピー対象となるファイルの表示だけを行い、実際にコピーは行わないオプションです。必ずつけるようにして下さい。
コピー先には「..\」を指定していますが、これはダミーです。実際にコピーは行わないので、どのフォルダを指定していてもいいのですが、逆に言えば何かのフォルダを指定していないといけません。従って、ここではどの場所でも大抵は存在する「一つ前のフォルダ(..\)」を指定するようにしています。
以下、実行結果です。
今は、全てのファイルが2000年以降に更新されたものですので、4つ全てが表示されています。
最後にもう一度、次は2015年1月1日以降に更新されたファイルを表示してみます。
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xcopy /l /d:1-1-2015 .\*.pdf ..\ |
以下、実行結果です。
今度は対象ファイルが2つになりました。
ただし、この方法では、日付が表示されないという不便さが多少あります。