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バッチファイルでメールを自動送信する

 

目的

 

バッチコマンドだけでメールを自動送信させることは不可能

バッチコマンドだけで、メールを自動送信させることは不可能です。ですので、何かしらと組み合わせて行う必要があります。

ここでは、私が一番簡単であると思う「smail」というフリーソフトを使ってバッチファイルからメールを自動送信する方法を紹介します。

ただし、設定方法だけを解説して、専門用語の意味などには詳しく触れません。「とりあえず、できればいいだよ」という方向けです。

 

フリーソフト「smail」を設定する

まずは、以下のサイトからsmailをダウンロードしてきましょう。

https://www.picolix.jp/page3.html

赤矢印からzipファイルをダウンロードして下さい。

【2017年2月現在のダウンロード場所】
バッチファイルでメールを自動送信する 「smail」のダウンロード場所

すると、「smail-v4.191」フォルダがダウンロードされます(もちろんバージョンは違っているかもしれません)。解凍したフォルダを、適当な場所に置いて下さい。

 

この中に入っている「smail.exe」をダブルクリックして実行します。以下のウィンドウが現れます。

バッチファイルでメールを自動送信する 「smail」の初期設定画面

この中の「■SMTPサーバ」の項目のみを設定変更します。変更内容は以下の通りです。

SMTPポート番号: 25(デフォルト値のまま)
SMTPポート認証: AUTH PLAIN
SMTPユーザID: [自分のメールアドレス](例:xxxxx@yahoo.co.jp, xxxxx@gmail.com)
SMTPパスワード: [自分のメールアドレスのパスワード]
SMTP/SSl暗号化: 「使用する」にチェック
ポート番号: 465(デフォルト値のまま)
SSLv2/v3を選択

 

以下、設定例です。

バッチファイルでメールを自動送信する 「smail」の初期設定例

入力が終わったら「保存」ボタンを押します。

 

以下のような確認メッセージが出ますので、

バッチファイルでメールを自動送信する 「smail」初期設定後のメッセージ1

「はい」を選択します。暗号化についても「OK」です。

バッチファイルでメールを自動送信する 「smail」初期設定後のメッセージ2

では、「終了」ボタンを押してウィンドウを閉じましょう。これで、「smail」の設定は終了です。

 

バッチファイルにメール送信コマンドを記述する

「smail.exe」があるファイル内にメール送信バッチファイル「send_mail.bat」を作ります。

このバッチファイルの中に、以下のメール送信コマンドのひな型通りに記述していきましょう。

[送信メールサーバー]
【yahoo mailの場合】smtp.mail.yahoo.co.jp
【gmailの場合】smtp.gmail.com (※動作確認してないので注意)

[送信元メールアドレス]
送信元のメールアドレスを指定します。
このアドレスからメールが送られたことになります。

[件名]
件名を記入します。「”」で囲むことに注意して下さい。

[本文を書いたファイル]
メール内容を書いたファイルを指定します。バッチファイルと同じフォルダに置いて下さい。

[添付ファイル]
添付したいファイルを指定します。あまりにサイズが大きいと送れません。

[送信先メールアドレス]
送り先のメールアドレスです。

「-d」はコマンドプロンプトに情報を表示させるオプション、「-i」オプションは情報を詳しく出力するためのものです。

以下、設定例を示します。

上の例では、yahooメールから送る場合です。なので、「送信メールサーバー -h」にはyahoo mailのものを使用します。

「-f」オプションに続けて送信元アドレスを書き、「-s」オプションに件名(ここでは、「送信テスト」)を指定しています。

「-F」オプションには本文を書いた「content.txt」ファイルを指定しています。「content.txt」ファイルは、以下のような内容にしました。

バッチファイルでメールを自動送信する 本文の内容を書いたファイル

「-a」オプションには添付ファイル「Attachment.txt」を指定し、この添付ファイルはバッチファイルと同じフォルダに置きます。

あとは、送信先のメールアドレス(send_to_address@yahoo.co.jp)を指定します。

 

このバッチを実行すれば、メールが送信されます。

送信時の詳しい情報を見るときは、バッチファイルをダブルクリックするのではなく、コマンドプロンプトから実行します。エラー時などの確認の手助けとなるでしょう。

以下、参考までに実行時のコマンドプロンプト画面を示します。

バッチファイルでメールを自動送信する 送信バッチファイルを実行時のコマンドプロンプト表示画面

何か色々なことをやっているなーという感じです。

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